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各症状について

産後の骨盤について

産後の不調

★出産後は骨格がゆるんでいます★

 

人の骨格というのは、かなり頑固にできています。体は、重力に抵抗して形を保たなければなりません。

そのためにはどうしても強固な構造が必要とす。人の体の中でも、骨盤は強固な骨格といえます。

重い上半身を支えるだけでなく、歩いたり走ったりする際にかかる衝撃を受け止めなければならないからです。

ところが、このとても丈夫な骨盤、ある方向からの力にはとても弱くできているのです。

それは何かと言うと、内側からの力です。

これに対しては、強固なはずの骨盤も意外と簡単にゆるんでしまうのです。

 

☆出産時は骨盤が広がり、産道を確保している

赤ちゃんがお母さんのお腹の中から出てくるためには、通り道を準備しなければなりません。

どのくらいの大きさが必要になるかというと、直径で約10センチ。

これだけの通り道がないと赤ちゃんは無事に生まれてきません。

しかも、出産直前にはお腹に胎児と羊水を合わせて5キロもの大きさを納めるスペースを確保するために、

骨盤が左右に広がります。

骨盤は外側からの力には非常に強くできていますが、内側からの力にはあまり強いとはいえませんから、

骨盤はどんどん広がっていきます。

そして、出産時には産道の直径が約10センチ必要になりますので、産道を確保するために骨盤の前にある恥骨という骨にの部分が離れ、お尻の後ろにある仙骨が後ろにせり上がり、骨盤の下にある左右の坐骨間が大きく広がっていきます。

ここまで変化が起きてしまうと、骨盤だけでなく筋肉などもボロボロに傷ついてしまいます。ですから、

出産直後というのは、普段から相当鍛えているような人であっても立つこともままならない状態になるのです。

 

☆骨盤の広がりは、その後のケア次第で戻りが違います

骨盤がこれだけ内側から押し広げられるのですから、骨盤は相当なダメージを負ってしまいます。

普段起こり得ないほど骨盤が広がっています。

ですから、それ相当に骨盤周辺の筋肉はボロボロになっているのです。

それほど大きいダメージを受けているのですから、ただ寝ているだけでは、十分な回復は望めるわけがありません。

だから、産後の体型の崩れに悩む人が多いのです。

足首を捻挫したら、一年後に治療を受ける人はいないと思います。

産後の骨盤は、重傷を負っているといっても過言ではありません。

産後の骨盤ケアもケガと同様、なるべく早くから開始してほしいと思います。

一年後にケアを行なっても多少は良くなりますが、一日でも早いケアを心がけた方がより効果的といえるのです。

 

★骨盤がゆるんでいる今、根本からの体質改善を!

「出産前の体型に戻りたい」                                                これは産後のお母さん方の共通の願望でしょうか。

産後骨盤矯正ならびに産後のダイエットを始める前に、

出産前の自分の写真を引っ張り出してみてください。

おそらく、あなたが思っていたほど素敵な体形をしていないはずです。

産後のお母さんというのは、妊娠前の自分の体を美化している傾向が強いのです。

産後骨盤矯正によるダイエットの目標は、

妊娠前のあなたの体よりも「より健康で、よりきれいに」です。

この目標は特に高すぎるものではなく、

比較的達成するのが簡単な目標といえます。

体質改善を行ううえで、女性には三回のチャンスがあります。

それは思春期と出産後と更年期で、共にホルモンバランスが大きく崩れる時期です。

これらの時期は、恒常性という仕組みが十分に働かなくなります。

恒常性というのはからだを一定に保とうとする能力なのですが、

この恒常性が体質改善を妨げてしまう原因にもなってしまうのです。

恒常性が十分働いている時は、体質改善を行なおうと思ってもなかなか思うような結果を手にできません。

ですから、恒常性が十分に働かない時期というのは、

体質改善の絶好のチャンスといえます。

その中でも、産後というのは特別な時期です。

この時期はホルモンバランスの激変が起こるだけでなく、

体重や体液、そして骨格までもが大きく変わるからです。

これらをすべて正しい方向に導いて、

体を組み直せば、やせにくい、疲れやすい、

体形の問題といったさまざまな問題が改善されやすくなるのです。

 

☆妊娠時に脂肪が溜め込まれる理由

妊娠すると、女性の体は脂肪を溜め込もうとします。

これを「妊娠脂肪」といいます。

この脂肪が溜まってしまう理由として、

二つ考えられています。

一つは妊娠を継続しやすくするため、

もう一つは出産後の乳児の栄養を確保するためです。

動物が生きながらえるためには食料の調達が不可欠です。

ところがほんのひと昔前までは、

この食料の調達が非常に困難でした。

妊娠時に栄養失調が起こってしまうと、

胎児の成長に大きな影響を与えてしまいます。

そこで、人は脂肪を溜め込むのに適した進化をしてきたのです。

人の体の特徴の一つに、

全身に脂肪を蓄えることができるというものがあります。

同じ霊長類であっても、

脂肪を全身に溜め込むことができるのは人ぐらいで、

人は進化の際に最小の出産数でも子孫が残すことができるように、

脂肪を蓄えるのに適した体になったのです。

この脂肪が、多少の食料不足があっても胎児に安定した栄養を与え、

妊娠を継続しやすくしてくれます。

この脂肪は胎児期だけでなく、

乳児のためにも使われます。

母乳の原料となるのです。

妊娠脂肪は授乳を行なう際の原料となって、

急速に発育する乳児の栄養を担っています。

人の一生の中でも最も栄養不足を避けたいのが、

この胎児~乳児期ですから、

妊娠~出産という時期を無事に終えるために、

少しでも多くの栄養を脂肪として蓄える事が必要だったのです。

 

☆妊娠時の脂肪は簡単に取れる

産後、多くの女性が頭を悩ます問題の一つが、体に溜め込んでしまった脂肪についてです。

一般的にいわれている産後ダイエットもこの脂肪をどうにかしようという趣旨のものがほとんどといえるでしょう。

多くの美容雑誌を見ていても、

「出産前と比べて10キロ近く体重が増加しているから、ダイエットは本当に大変」

といった趣旨のことを書いていることが多いのではないでしょうか。

確かに、妊娠前に比べると体重は増えるのですが、これは数字マジックが隠されているのをご存知でしょうか。

妊娠時の脂肪というのは、実はほとんど苦労せずに解消されてしまうのです。

妊娠による体重10キロ増の内訳を書いていきますと、

赤ちゃん3キロ、羊水2キロ、肥大した子宮1キロ、増加した血液など2キロ。

実は脂肪の増加はわずか2キロにしかすぎないのです。

この2キロの脂肪は、普通に母乳育児をしていればなくなってしまうものです。

たとえミルクと混合であっても半年もしないうちに解消されてしまうですから、

妊娠時に溜まってしまった脂肪をどうにかしようとする必要はほとんどないのです。

それどころか、無理なダイエットは母乳が出なくなってしまうだけでなく、

代謝を下げてしまう原因にもなります。

一般に言われている産後ダイエットというのは、

お母さんと赤ちゃんにとって良いことはひとつもありません。

もちろん最初からミルクでお子さんを育てようと考えている人であっても同様です。

たった2キロにすぎないのですから、

ちょっとしたエクササイズを行なうだけで目的は達せられますからご安心を。

なぜなら、産後の時期というのは、

本来代謝が上がっている時期なので2キロぐらいはすぐに落ちるからです。

 

☆出産後半年までが一番効果的

それでは、体を組み直すのはいつまでに開始するのがよいのでしょうか。

特に問題がなければ、出産翌日から始めるのが良いという方もありますが、

当院での産後骨盤矯正は二か月目からをお勧めします。

体は、出産後ただちにバラバラになった状態から回復に向かいます。

この回復力を利用して、自分の思うようなからだづくりをしていくのが理想的といえます。

体は約半年で産後の体をほぼ完成させてしまいますから、

出産後半年以内に始めることができれば、それに越したことはありません。

半年を過ぎてしまったという方も悲観することはありません。

出産後半年までほどではありませんが体を組み直す余地が残されているのです。

いずれにしても、バラバラになってしまった体というのは、

適切な改善法を行なわないとその状態から完全に回復されることはありません。

 

☆遅くなっても心配ない!三年以内ならまだ間に合います

もちろん、体の組み直しが可能な期間は無制限ではありません。

まず、第一段階としては母乳が出終わる時期まで。

母乳育児を続けている女性は、

プロラクチンとオキシトシンというホルモンが出やすい状態になっています。

プロラクチンは母乳を作り出すために、脂肪を使います。

また、オキシトシンは幸せを感じるホルモンですが、

幸せというのは女性が健康できれいになるために必要な要素です。

最近では母乳の良さが見直されてきましたが、

体を組み直すためにも重要で、母乳をあげている時期はきれいになれる時期でもあります。

第二段階は、お子さんを抱っこしている時期まで。

抱っこしていると骨盤にかかる荷重が大幅に増えますので、

少しでもそれに耐えられるように体を作り変えようとします。

ところが、お子さんはどんどん成長していきますから、

お母さんの体の変化がそれに追いつかないのです。

変化を続けている時期というのは、

組み直しという変化を受け入れやすい時期でもあり、改善に向いているといえます。

そして、最後のチャンスは、育児から解放される時間が増える時期までです。

一般的には3歳前後で、子育てから少し解放されたと感じる頃、

女性の体というのは安定に入ってしまうのです。

ですから、出産後3年以内であれば、体の組み直しは間に合うといえるのです。

 

☆骨格からの産後ケアは根本からの体質改善が可能

全身の体のゆがみ、それをもう一度組み直そうとしている特別な時期が産後の体です。

そういった時期に筋肉だけでなく、骨組みから組み直すことができれば、

根本からの体質改善ができるようになるのです。

出産前から感じていた腰痛や肩こり、冷え性といった体のさまざまな不快感の多くは骨格に問題があります。

そしてO脚や下半身太り、貧弱な上半身といった美容的な問題も骨格に問題があります。

これから産後骨盤矯正およびダイエットを始めようと考えている方は、

産後のダイエットの本当の目的は脂肪を減らすことではないことを頭に入れてください。

体を組み直すことに精力を傾けてほしいのです。

そうすることによって、妊娠前では考えられなかった健康ときれいを同時に手にすることができ、

赤ちゃんと接するのもきっと自信が持てるようになると思います。

 

 

(参考文献)産後骨盤ダイエット